宰領: 隠蔽捜査 5

著者 :
  • 新潮社 (2013年6月28日発売)
3.99
  • (157)
  • (250)
  • (138)
  • (9)
  • (3)
本棚登録 : 1175
感想 : 189
4

ドラマはまだ見ていないのですが、ドラマになったことで注目を集めている隠蔽捜査。1作目からハマって新作を楽しみにしていましたが、少し出遅れてしまいました。

今回も竜崎の原則を最優先とする判断、行動が痛快でした。前作以前よりも内面の描写が増えた感じで、竜崎の人間としての成長も垣間見られます。

いつか言ってみたいセリフ、本当に格好良い。
「いつ誰に何が起きるかなんて、誰も予想できない。大切なのは、起きたことにどれだけ対処できるか、なんだ」
「苦労などしていない。考えることがたくさんあるだけだ」

戸高の活躍がなかったことは残念でした。下平の株は本作で急上昇です。相変わらず、伊丹の使えない具合が際立ちました。組織内の政治は人をダメにすることがよくわかります。

本筋は竜崎が活躍し過ぎた感がありますが、読み物としては相変わらず面白く、今回も男を惚れさせる魅力は楽しませてもらえました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2014年2月27日
読了日 : 2014年2月27日
本棚登録日 : 2014年2月27日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする