犯人が知りたいの»
ミステリーが中心の本棚です。 ミステリーなら時代を問わず入ってます。 たま〜に違うのも入ってますが、面白かったから入れちゃいます。
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カエル男の刑事二人が今回も事件を解決します。
オープニングに犯人が出てくるので、これは倒叙小説だとばかり思っているとあにはからんやといった具合で楽しめます。
主人公の弁護士の過去を暴くまではじっくりと進行して、なかなか読みごたえのある内容。裁判でのどんでん返しも面白い。それなのに、その後の犯人披露があまりにもあっさりしてて、拍子抜けします。設定がとても良いだけにもう少し描き込んでほしかった。主人公の過去が山場になってしまった印象だけが残ります。
どんでん返しに次ぐどんでん返しを期待しているとがっかりですが、音楽をキーポイントにして話がガラッと変わるのはこの作家らしい。音楽の造詣の深さを感じました。
☆☆☆半
2012年05月23日
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どんでん返し
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読み終わった
(2012年05月23日)
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深町秋生「デッドクルージング」
かなりなハードボイルドという触れ込みで読んでみました。
これは、ハードボイルドというよりアクションと言った方がいいかも。とにかく殺し合いの連続です。
日本の近未来が舞台。貧富の差が拡大し、北朝鮮からの移民受け入れを始めてから東京近郊がスラム化し始めている。お金のためなら何でもやる連中が横行し、それを利用する政治家や金持ちが日本を牛耳ろうとしている。
妹を殺された北朝鮮の元女秘密工作員と、黒幕に操られるストリートギャングの一騎打ちが読みどころ。
スピード感があり、相手の裏をかく小気味よさもあるのに何かスッキリしない。殺し合いの凄まじさに対して動機が薄いのが原因かも。ただただ殺し合うのではなく、この作家特有のねちねちした非情さがもっと欲しかった。
2012年05月17日
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その他
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読み終わった
(2012年05月17日)
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久坂部 羊「第五番」
日本だけで流行する謎の病気。悪戦苦闘する医師が、自身もその病気に侵されてしまう。それと同時に、視診しただけでその人の病気がわかってしまう、ウィーンに住む日本人医師の話が同時進行します。その間をつなげるのが「無痛」に出てきた無痛症の青年と、ウィーンの謎の団体。
ストーリー的にはありそうで無いような、ちょっとオカルト的な要素があって醒める所もあり、ウィーンでの患者の末路も必要なのかなと思いますが、さすがはお医者さん。病気の症状の表現力は生々しく、患者の様子は身につまされることが多く、特に医師自身が病気になった時の鬼気迫る様子は「廃用身」を彷彿とさせます。
理屈っぽくないので、エンターテイメントとして読むなら楽しめますが、内容が病気なので、エンタメとして受け入れにくい部分もあり万人受けしにくいという、実に中途半端な感じ。
私は結構楽しめましたが、好みは分かれるところでしょう。
☆☆☆☆
2012年05月17日
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医療
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読み終わった
(2012年05月17日)
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八神瑛子シリーズ第二段。
今回はやくざと一緒に麻薬カルテルに挑みます。
南米のカルテルは報復が残虐なのが有名。カルテルの残忍な殺し屋が日本に潜入して秘密を漏らす仲間を狙いにきます。嫌味な署長の目が光る中、千波組の若頭・甲斐と同盟を組んで殺し屋を追い詰めます。
もうこれだけでハードボイルド色満点。バンバン撃ち合い、バタバタ死にます。久しぶりにわくわくするハードボイルドでした。
でも、私としてはもっと非情さがあってもいいかなと思います。1作目に比べたらかなり過激にはなっていますが、この作家にしたらまだまだ手ぬるい。
特にクライマックスがちょっとあっけない感じ。もうすこし大暴れさせても良かった気がします。
2012年05月01日
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警察
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読み終わった
(2012年05月01日)
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一つ一つのカップルのストーリーが入り乱れ広がっていくオムニバス。キーポイントになるのが「薬」。アレルギー薬だったり毛生え薬だったりするのですが、薬をめぐって男女が憎みあいだましあう。
こう書くとなんだかわけが分からないですが、読めば分かる。とにかく良く出来ています。
仙川環の医療物は何冊か読んでいてどれも面白く、女性の医療ミステリー作者としてはなかなかのものですが、これはミステリーというより人間ドラマ。新境地を開拓した感じです。
面白いものを読ませてもらいました。
2012年04月20日
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医療
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読み終わった
(2012年04月09日)
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初めて読む作家。せっかくなので新刊を。
主人公の美月が五島列島の田舎から、行方をくらました夫を探して歌舞伎町に赤ちゃん連れで出てくるところから始まります。色々な人と出会い夫とも再会しますが、話はひょんな方向へ転がっていきます。
とても良く出来た群像もの。群像ものは、筆の力がないと安易に関係作りをしてしまいご都合主義な感じになってしまうものですが、さすが吉田修一。人と人の間に全く関係ない人がはさまって、意外な人との関係があぶりだされてくる感じがとても自然で、読んでいてわくわくします。
しかも結末は思っていたのとは全く違う方向に転がって、そしてハッピーエンド。最初から明るい感じのストーリーなので、この結末は納得です。
ダーティな部分もあり、いろんな方向でいろんな人が楽しめる一冊です。
2012年04月20日
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その他
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読み終わった
(2012年04月16日)
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木内一裕「藁の盾」
この人のデビュー作らしい。
孫を殺した犯人を殺したら10億賞金をあげるというシチュエーションが非常に面白い。奇想天外ではあるけど無くもないかもと思わせる。そこから始まるサバイバルストーリーは、予想をはるかに超えたすごいものでした。スピード感がありダーティで読み応えがありました。
漫画家だけあって細かいディテールにこだわっているところがいい。刑事が持つ拳銃と犯人が持つ拳銃の種類が違うなど、きっと漫画で描く時にこだわって描き分けている部分で、作者の頭の中で映像としてある物を機種名で表現することで、とてもリアルで場面に奥行きが出ていると思う。
主人公は犯人を護送するSP。寡黙で、奥さんを病気で亡くしたことによって世捨て人のようになっている。護送する過程で考え方が少しずつ変化していくのですが、その様子がいまひとつ説明不足で、主人公の気持ちの揺れに読んでいる方が追いつかない。言葉で描ききれないもどかしさみたいなものを感じ、情景描写が新鮮で分かりやすいのとかなり対照的でした。
ただ、この後の作品の「水の中の犬」ではそこが完璧に解消されていたので、作者本人もそこには気付いていたのではないかと思いました。
とはいえ、デビュー作としては文句なく面白い。
2012年04月20日
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警察
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読み終わった
(2012年04月20日)
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香納諒一「贄の夜会」
「K・S・P」でとりこになった香納 諒一 のハードボイルドサスペンス。
もう、ほんとに大満足。ハードボイルドとしても、猟奇殺人事件を追う刑事ものとしても最高に面白く、それがひとつになるクライマックスは言いあらわせないほど興奮しました。
主人公刑事を取り巻く人間模様と、やくざに追われるスナイパーの刹那的な人生を、とにかく丁寧に克明に描いている所が一番の読みどころ。とくにお得意のドンパチシーンは何度も「もうだめか!!」とハラハラが止まりません。また、主人公刑事がかなしい過去と事件の葛藤ををひきずって妻に会いに行くシーンは、これがハードボイルドの一部分なのか?と思うほど情愛にあふれ、思わず涙が。。。
そのうえで実際にあった少年による殺人事件を題材に、それが枝葉を伸ばし思いもよらない方向に事件が展開するのは小説という媒体を最大限に生かしたストーリーで、本を閉じると同時に深いため息をつくほどでした。
私が求めている本を書ける作家をとうとう見つけた気がします。
2010年09月08日
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警察
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読み終わった
(2010年09月08日)
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今野 敏 「逆風の街―横浜みなとみらい署暴力犯係」
レビュー 久しぶりのマル暴刑事もの。武骨で熱い刑事達がみなとみらいをかけまわります。
情け容赦ないやくざたちとそれに輪をかけてやくざには容赦ない刑事達の抜きつ抜かれつは、ワクワクするし読後もスカッとします。
今野敏特有の同僚愛を前面に押し出しているものの、中に一人だけ曲者がいるというのが次作へのつなぎを感じます。
ただ、主人公の諸橋についてはもう少し状況説明がほしいなと思いましたが、それも続編であかされて行くのでしょう。
2010年08月30日
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警察
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読み終わった
(2010年08月30日)
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柚月 裕子「最後の証人」
弁護士と検察官の対決という図式ではあるけど、事件の内容がこの物語の大きな流れになっています。誰にでも起こりうる事件をここまで大きな流れにして、それを裁判という舞台で結末を迎えさせる構成は、中だるみすることなく常に緊張感を漂わせていました。
女性らしい細かい人物描写は、時に臭いと思うところもあるけどとても生き生きして、内容を盛り上げています。デビュー作の頃より色やにおいを感じられるほど表現力が豊かになって、女流作家として楽しみな存在になった気がします。
2010年08月17日
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裁判
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読み終わった
(2010年08月17日)
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久坂部 羊「神の手」上下
久々のどっしりとした医療もの。
日本における安楽死(尊厳死)の考え方を、あらためて思い直させるとても深くて意味のある内容。実際に自分だったらどう考えるか、読者にストレートに問いかけています。
「廃用身」や「破裂」のような衝撃は無いものの、じわじわと真綿で首を絞めるような怖さと不安感。政治と医療の複雑な関係。”センセイ”と呼ばれる不気味な黒幕。ぞくぞくするほど面白かった。
主人公白川だけが正気を持ち、最後まで自分を貫いていることが救いです。その白川をも普通の中年男として描かれていることが、全体の生々しさを増長させていてひきつけられます。
長さを全く感じさせない展開の早さ。今年一番のお勧めです。
2010年08月16日
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医療
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読み終わった
(2010年08月16日)
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藤崎慎吾「祈望」
娘と妻を少年に惨殺された夫の手記を、その息子が実際にたどるというもの。
少年犯罪とその被害者家族の葛藤を丁寧に書いてある架空のドキュメンタリーと言う感じ。確かにそれはそうなんですが小説として読んだ時、その中から新たな広がりと言うか奇抜な展開をどうしても求めてしまう。
ただ「こうでした。」という終わり方では、実際のドキュメンタリーやルポにはかなわないと思います。
作者が何を書きたかったのか、いまいち伝わってきませんでした。
2010年08月12日
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その他
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読み終わった
(2010年08月11日)
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緒川 怜(おがわさとし)「サンザシの丘」
一つの殺人事件を通して、犯人のこれまでを丁寧にあばく。
事件自体は派手さはないものの、解決に至るまでの刑事たちの行動を細かく丁寧に書いているのを読むと、実際自分がその捜査本部にいるような気がしてきます。
文章がすべて主人公刑事の一人称で書かれているのもめずらしい。
それなのに犯人が何を考えどういう行動をとっているのかなぜか良くわかり、二人称三人称で書かれているのよりすっきりしてかえってわかりやすい。
こういう丁寧な本は久しぶりに読んだので、とても面白かった。
特に最後の締めの部分が全体の硬質な感じとは違い、センチメンタルだったのが意外性があってよかった。
ただ、やはり殺人時の描写が無いだけにインパクトに欠けるところはあって、全体的に平板になってしまった感じ。とくに2人目3人目の殺人は、必然性を感じさせるためにも描写がほしかった
2010年06月28日
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警察
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読み終わった
(2010年06月28日)
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岩井三四二「鹿王丸、翔ぶ」
戦国時代の京都が舞台。
鉄砲の名手で忍びの鹿王丸が、京都を支配する六角勢の武者たちを次々に仕留めていく。
とても血なまぐさく残酷な話をわざと淡々と表現しているところが持ち味なのかと思う。読んでいるとモノクロの画面が浮かび上がり、無表情の登場人物が走り回る。
人間の感情というものをいっさい表に出さず動く登場人物にかえって人間味を感じ、裏の感情がすくい取れるようでストーリーに入り込んでしまいます。
ただ戦国時代の時代背景がよくわからない人が読むと、いまいち意味がわからないところが出てくるところが難点。
そういうところの説明をもう少し丁寧にしてくれるともっと良かったかもしれないです。
2010年06月16日
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時代
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読み終わった
(2010年06月16日)
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