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社会人になってから退職するまでに千冊読むぞ~
レビュー by kiyotchanさん
「彼を知り己を知れば百戦して危うからず」~あまりにも有名な孫子の「兵法」のこの一節であるが、「兵法」は単に戦争の戦略書ではなく、現代における人間関係、マネジメントに応用できる考えが多くあることに気付かされる。また、「風林火山」「呉越同舟」「背水の陣」などの故事成語も、「兵法」から来ていることを初めて知った。
「己を知ること」-自分のことは自分が一番よく知っていると思いがちであるが、自分を「客観視」することはなかなか難しい。しかし、これができれば、半分答えが見つかったようなものなのであろう。
その他、この本から学んだ自分に応用できそうな考え方を以下に記す。
●事前に的確な見通しを立ててかかれ。~「算多きは勝ち、算少なきは勝たず」
●集団としての力を発揮させる。~「勢に求めて人に責めず」
●主導権を確保する。~「人を致して人に致されず」
●一点集中主義。~「十をもって一を攻める」
●人を逃げ場がないまでに追い込んではいけない。~「窮寇には迫ることなかれ」
二千数百年前に書かれた古典中の古典であるが、全く古さを感じさせないところが、正に「不朽の名著」とされるゆえんであろう。
レビュー登録日 : 2011年01月27日
引用
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「孫子」の魅力は、このような戦略戦術論が、人間に対する深い洞察によって裏打ちされているところにある。そしてそのことが、「孫子」に、現在なお豊かな応用可能性を与えているのだ。さる著名な財界人が、「孫子」を読んで、人間関係を生きる知恵を教えられたと言われるが、単なる戦略戦術の兵法書としてだけでなく、人間関係の書としても読めるところに、「孫子」のあやしげな魅力があると言えよう。
― 7ページ -
このくだりはまた、企業の人事管理の参考にもすることができる。「敵を殺すものは恕なり、敵の利を取るものは貨なり」とは、①やる気を起こさせる、②業績は正当に評価してやる、ということに通じよう。
― 44ページ -
敵を知り、おのれを知るならば、絶対に敗れる気づかいはない。おのれを知って敵を知らなければ、勝敗の確率は五分五分である。敵を知らず、おのれも知らなければ、必ず敗れる。
― 62ページ -
個人の能力開発は、どちらかというと、個人の責任において行われるべきことである。組織や指導者は、むしろいかにして集団の力を引き出すかに注意を向けるべきであろう。個人の力はどんなに開発しても一にすぎないが、集団の力としてまとめると、二になり三になり、うまくすると五や十にまで持って行くことができる。
― 93ページ -
ある一つのことにとらわれると、余裕を失ってしまう。将帥に望まれるのは、総合判断であり、バランス感覚である。例えば「必死」とはことにあたって一所懸命つとめているという意味で、欠点どころか美徳のように思われる、しかしそれだけを思いつめると、かえってマイナス面が拡大されてくる。将帥に必要なのは、自分が「必死」になることよりも、むしろ部下を「必死」にさせることである。
― 148ページ






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