グラスホッパー (角川文庫)

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著者 : 伊坂幸太郎
knkschym626415さん ミステリー   未設定

この世には多種多様な小説があるといえど、暗殺者を主人公にしたミステリー小説はそんなにないんじゃないだろうか。

物語構成は3人の視点からそれぞれ描かれる。暗殺者の蝉。自殺専門の鯨。そして復習に燃える鈴木。軽妙なタッチとポップでスピーディーな展開はまさに伊坂節。私もこんな文章の書き方を覚えたい。

多視点による暗殺者ミステリーと題したが、主人公は鈴木になるのかな。最初はそれぞれの人物の関連性は読めない。しかし、徐々に紡ぎだされていき、最後は一つに収束されていく。ミステリーとは言ったが、別にトリックや犯人当てのような類があるわけではない。なんなら、殺人者視点で物語は進んでいってるくらいだ。殺人者実況型ミステリーとでも言い換えれようか。

しかし、最後の一ページでおや?となる。胸にシコリができるのだ。そして読み返す。そうか、これがトリックだったのかと唸らされる。これが伊坂作品の醍醐味なのだと痛感させられる。

レビュー投稿日
2018年1月12日
本棚登録日
2018年1月12日
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