優しさが溢れ返らんばかりの口語詩。
おい、あのあしかの、あの眼つきを見ろ。あれはたしかに〈はじらい〉を知っているぞ。
で、ぐいっとつかまれ、
鼻と鼻が
こんなに近くにあって
(こうなるともう
しあわせなんてものじゃないんだなあ)
でそのチャーミングに撃たれ、
恋人の寝姿の傍らで昼の月を見る心について思う。
人の中に在る蟻の涙ほどのちいさな無垢を信じる人間が、いてくれてよかった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
文学 日本 /詩歌
- 感想投稿日 : 2015年3月13日
- 読了日 : 2015年3月13日
- 本棚登録日 : 2015年3月12日
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