「夜のみだらな鳥」よりは読みやすい。
首都から3ヶ月の夏季休暇でマルランダの別荘に訪れるベントゥーラ一族。
金箔を加工する原住民と遣り取りすることで莫大な富を得ている。
ある日大人たちが召使たちを引き連れてハイキングへ。
残された子供たちは別荘を取り囲むグラミネアや人食い人種を恐れながらも、茶番劇「侯爵夫人は五時に出発した」に熱中したり、別荘を囲む柵を抜いて槍としたり。
一日なのに一年。
時間が伸び縮みする。
フリークスならぬ様々な「詭計」に満ち満ちた大人子供。
後半では戻ってきた大人、執事、召使フアン・ペレスや原住民や外国人や入り乱れて詭計、詭計。
結局はグラミネアの綿毛に埋もれていくすべて。
凄まじい長編小説だった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
文学 海外 /南米
- 感想投稿日 : 2015年6月14日
- 読了日 : 2015年6月14日
- 本棚登録日 : 2014年8月6日
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