2005年の楳図かずお恐怖劇場(まだらの少女 ねがい 蟲たちの家 絶食 プレゼント DEATH MAKE)のうちのひとつ。
女優たちだけでなく周りを固めるベテランまでも、つまりは全員の演技があまりにも棒。
そのせいで序盤中盤までは、安いテレビドラマじゃん……と退屈していたが、終盤の少し前くらいから楽しみ方がわかってきた。
原作がそもそも「極上C級ホラー」なので、そのC具合を忠実に再現したのだ。
台詞回しも振る舞い(叫ぶときは顔に手を!)もいわば楳図節なのであって、それを映画だからと高級ぶって落としてしまっては、それこそ戦犯ものだ。
楳図味を滋味として味わえるようになって、断然面白くなってくる。
歯を見せてみなさいよと執拗に顔を近づけてくる京子の不気味さや、ふっとばされてパンツ丸出しになる盲目幼女や、妙なお笑い演出や、憎悪の連鎖を断ち切るという妙に教訓的なオチやも、実に味わい深いのだ。
弓子を演じる中村有沙は純粋に顔が好み。
「白線流し」の酒井美紀と同じ「おぼこエロ」の路線だ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
邦画
- 感想投稿日 : 2017年6月5日
- 読了日 : 2017年6月5日
- 本棚登録日 : 2017年6月5日
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