政府の緊縮財政がもたらしたイギリスの無料託児所の変化。保育士として働いた作者の体験記。
底辺の中でさらに分断と格差が進む(そして固定される)厳しい状況でも消えそうで消えない共同体の矜持や目の前の人を見捨てないDIY精神(さすが生協とパンクを生んだ国)。作者はそれを「アナキズムと呼ばれる尊厳」とし、薔薇に例えてきっとまたふてぶてしく咲き始めると書いた。
多寡や有無なんて問題にしない「ある」という前提の強さ。モリッシーがうたった「決して消えずにある光」みたいだと思った。
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- 感想投稿日 : 2018年1月14日
- 読了日 : 2018年1月14日
- 本棚登録日 : 2018年1月14日
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