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ソロモンの指環―動物行動学入門 (ハヤカワ文庫NF)についてのknobringさんのレビュー


ソロモンの指環―動物行動学入門 (ハヤカワ文庫NF) 424人が登録 ★3.75

著者: コンラートローレンツ  制作: Konrad Lorenz  日高 敏隆 
本 / 早川書房 / 261ページ / 1998年03月発売

レビュー by knobringさん

学術書   読み終わった  読了日 : 2011年10月23日  2  登録日: 2011年10月23日

人間が持っていない「先天的攻撃抑止能力」

動物が持つその種特有の遺伝的な衝動・抑制の体系とは、自然からひとまとめにして与えられたものであって、慎重に選ばれた自立的な完全さを持っている。

相手を一撃で殺すことができる「牙」を持ったオオカミは相手が降伏し、急所である首筋を勝者に見せた場合に、噛み付きたい欲求があるにもかかわらず、遺伝としてオオカミ族に組み込まれている衝動・抑制が働いて決して相手を食い殺さない。

武器を持っている動物はほとんど衝動・抑制能力を持っている。
逆に武器を持たない動物には衝動・抑止能力が欠如している動物がいる。
ハト、孔雀、ウサギなど

そして、人間。だって、われわれの武器は進化の過程で生み出されてたのではなく、自分たちの手によって人工的に作り出したのだから。

ボタン一つで地球を壊滅させる核兵器のボタンを押さないという衝動・抑制はわれわれ人間には備わっていない。

僕らの本能は信頼できないのだから、衝動・抑制能力も自分たちで創り出すしかないんだよね。 レビュー登録日 : 2011年10月23日


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