将棋の羽生さんと海洋冒険家の白石さんの対談。2010年。一見共通点のなさそうな二人の対談。一流の人はお互いに通ずるものがあるようだ。
二人とも小さな頃に興味を持ったことをずっと続けて、気がついたら今の位置にいた、らしい。外野の音を気にせずに興味のあるものに傾いていくと、そして、ある種の運が舞い込んできたときにそれをタイミングよくつかめると、道を究めるような一流の人間になれるようだ。本書の中では風、もしくは、風向きと表現していた。納得できるポイント。
また、本書の中で印象的だったのは、将来の自分の夢、期待するものとして、羽生さんが言った内容。夢を描いてそれを成し遂げる自分も良いが、予想できる姿ではない自分、予想できる場所にいない自分がいることを期待していると発言していること。なにやら奥が深そうだが、確かに思い描けるところに到達しても、達成感はでるがわくわく感は出ない気がする。さすが一流の人は言うことが違う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
地理・歴史・人物
- 感想投稿日 : 2011年2月26日
- 読了日 : 2011年2月26日
- 本棚登録日 : 2011年1月10日
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