- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000610445
作品紹介・あらすじ
障害がある人たちの職場進出が速度を増している。知的障害者や精神障害者もさまざまな職種で働くようになった。障害者当人はどんな思いでいるのか、また受け入れ側はどう感じているのだろうか。40年近く、彼らの働く姿を取材しつづけてきた写真家が、その現場をレポートし、新しい動きと今後の課題を語る。
感想・レビュー・書評
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抱えている障害は様々だけど、皆さんいきいきしているのが写真からも伝わってきました。
写真が添えられた文章の行間を埋める以上に物語っているように感じました。
事情に明るくない者はそれぞれの障害について
「こういう障害の人はこういう仕事はできる/できないのではないか」
と勝手に考えて線引きしてしまいがちな気がするし、そういうことが受入先を探すことの大変さにもつながっているように感じます。
かつて勤めていた会社でも、障害者雇用枠の募集は暗に下肢障害に絞っていました。
この本で異口同音に
「最初はどうかなと思ったけど、思っていた以上に活躍している」
といった趣旨の発言が出てきますが、無責任には言えないけれど「案ずるより産むがやすし」なのかなと感じました(もちろん予めハード・ソフト両方での受入体制をある程度は整えなければいけないでしょうが)。
サービス業や専門職など、紹介されている仕事がバラエティーに富んでいるのも驚きでした。
知的障害の方が保育補助・介護補助などで活躍されていることに一番驚きましたが、特性やご本人の個性を活かせていると知って納得。
これからますます活躍の場が拡がりますように…。
余談ですが、先月放送されたばかりの「ハートネットTV 精神障害者と働く」でも紹介されたアクテック社さんがトップバッターで思わず「あっ!」と思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
障害者就労分野の知識がほとんどない状態で読み始めた。最初から制度なんかに当たっていたら挫けていたはずなので、結果的に良かったと思う。
紹介されている障害の種類は様々で(精神障害は少ないが)、先天性と中途とバラエテイに富んでいる。
障害者雇用の現場というと、製造業なんかが主流と思っていたけれど、サービス業や福祉分野にも及んでいるとは。
自分の中の偏見に気付くことができた。