上杉景勝と直江兼続の主従を描いた長編の後半.
謙信と比べると地味な印象の景勝が,なぜ秀吉,家康が覇権を争う戦国末期を乗り切れたのか,また直江状をきっかけとする家康の会津征伐から関ヶ原の戦いへ至る時期の上杉家の行動,特に徳川軍を追撃せずに最上に矛先を向けたことについて,説得力のある背景が描かれている.
残念なのは静四郎の出自に関する設定が,あまりうまく活かされていないことだ.
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- 感想投稿日 : 2016年11月12日
- 読了日 : 2016年11月12日
- 本棚登録日 : 2016年11月12日
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