世界新事情とあるように、概論的な情勢分析という類いの本だが、学部生がユーラシア地域に興味を持つ入り口としては面白いと思う。著者は現地感覚にも優れており、ところどころルポルタージュ的に自身の取材を取り上げるので、これも学部生には面白いのでは。
学術書とは言い難いし、シリーズ本がそもそも学術目的で出しているわけじゃないし、議論の不確実性などでは減点しない。問題提起はあっても、その視点は荒唐無稽という事もないので。「世界を見たい」と10代にエネルギーを与えるこういう本はそれはそれで価値が高いと個人的に思う。
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ロシア
- 感想投稿日 : 2012年8月27日
- 本棚登録日 : 2012年6月24日
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