主旨としては前半1/3ほどに凝縮されている。
中空構造とは、文字通り「中心」が空っぽということである。
つまり、絶対的中心の存在があり、その周辺に一般大衆が存在するという西洋的構図ではなく、AとBがあり、それらのカウンターバランスによって社会がバランスしているということだ。
これを神話や昔話を例に挙げ、実に明快に説いている。
日本人と西洋人が根っこの深いところでは決して共感できない部分があるのは、このためなのだろう。
もっと突き詰めて言えば、島国と大陸との溝は、ここにあると思う。
父性原理に基づく西洋思想(大陸思想)と母性原理に基づく日本思想(島国思想)。
それらをわかった上で生きるのと、分からずに生きるのとでは、雲泥の差。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
哲学・思想
- 感想投稿日 : 2011年4月27日
- 読了日 : 2011年4月27日
- 本棚登録日 : 2011年3月22日
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