本書はカントの入門書である。カントの思想について、順を追って丁寧に説明しているため、カントの難しい思想をよく理解することができる。
一見奇妙にも思えるカントの超越論的思想や形而上学的思想は、しかしながら一方で驚くほど論理的に展開されており、理性に対するメタな観点を提供していることから、ひいては現代社会においても重要となってくる考え方が多く詰まっている。そんなカントの思想を、本書では手に取るように咀嚼しながら説明してくれているので、カントの思想の本質に迫ることができる。
本書を読み終えた今となっては、実際にカントの本を何冊か読んでみたいなと思った。
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- 感想投稿日 : 2016年10月3日
- 読了日 : 2016年10月3日
- 本棚登録日 : 2016年10月3日
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