月の影 影の海〈下〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)

  • 講談社 (1992年7月20日発売)
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感想 : 407
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再読。

やっぱ楽俊はいいキャラしています。
信じたいから信じる、それは自分の勝手で、相手が自分を信じるか信じないかは相手の勝手。なんだか当たり前のことのようだけれど、そう割り切れる人はなかなか居ないと思う。相手に良くしてもらいたいから、相手に良くする、という気持ちは人間必ずあると思う。そしてそのことに気がつかないから、相手が自分の期待したとおりにしてくれないと憤ってしまう、わかってくれないと嘆く。けれど、結局それは、その人の身勝手になのだろう。

そのことに気づかせてくれた楽俊のことを陽子はすごいと思うし、楽俊はそんなことは当たり前だと思う。けれど、それを身をもって知り、身勝手になってしまう人間の、自分の弱さを知った陽子だからこそ、王の資格があるのだろう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 所蔵本
感想投稿日 : 2011年8月19日
読了日 : 2011年8月17日
本棚登録日 : 2011年8月19日

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