アジア、中南米、アフリカ、世界のスラム街を撮り下ろした写真集。
冒頭のインドから衝撃を受ける光景がそこにある。世界各国で共通しているのは、秩序なく並ぶ家屋と、乱雑なゴミと瓦礫、殺伐とした空気、そして覇気のない見据えるような人々の眼。
写真集としては正直荒削りだ。一歩踏み込んだ人間の表情、生み出す現地の臭いが、良い写真にはある。しかし本書のそれは弱い。しかし身構えるような志や救いを得る偽善とは違う、「撮りたい」という単純な動機がここにはある。
内容は★3つだが、小神野氏の才能に期待を込めて★4つとしたい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2013年5月13日
- 読了日 : 2013年5月13日
- 本棚登録日 : 2013年5月12日
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