虚と実が入り混じる奥泉ワールド。
語り手や時点、表現形式が複雑に交錯し、読者は落ち着かない気分を強いられる。
小説的試みはいろいろされているが、物語を引っ張る軸は余り強く感じられず、読了感は整理しづらいものであった。
戯曲形式をとっていないところも含め、全体として一種戯曲を見ているかのような感じも受けることがしばしばあった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2013年3月11日
- 読了日 : 2013年3月10日
- 本棚登録日 : 2013年1月27日
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