瞬間を生きる哲学 <今ここ>に佇む技法 (筑摩選書 14)

著者 :
  • 筑摩書房 (2011年3月16日発売)
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本棚登録 : 251
感想 : 19
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娘が2歳ぐらいになった頃、時間軸でものを考えるような言葉がけを意識するようにしていました。
というのも、その時に楽しいことに夢中になり、そのあとの時刻に予定している「もっと楽しいこと」や「やるべきこと」ができずにその日が終わってしまう、ということが常だったからです。
その頃、親としては、「まだ時間の感覚が身についていない年齢だから、徐々に理解できるようにしていってあげよう」と思っていました。

本書を読み、その時期のことを思い出し、「もったいないことをしてしまったかな」と感じました。
否が応でも、娘はしだいに社会生活への適応を余儀なくされるでしょう。せめて小さいうちだけでも、瞬間(いま)を生きることを十分に体験させてあげればよかったかな、と思いました。

ところで私はファイナンシャル・プランナーであり、「今」のうちから「将来」を見据えた習慣や行動をとることが重要、ということを人に伝える立場です。
もう少し柔軟に、「いまこの瞬間を感じる」「瞬間(いま)を楽しむ」ということの大切さも理解し、伝えていきたいなと感じました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ライフプラン
感想投稿日 : 2011年9月24日
読了日 : 2011年9月24日
本棚登録日 : 2011年6月9日

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