初出は2015〜16年の「小説新潮」
アメリカ東海岸から日本海を目指した捕鯨船マンハッタン号が、鳥島で阿波の輸送船、近海で銚子の輸送船の乗員各11人ずつを救助し、日本へ送り届けようとする。
外国船に対する打払令を出している状況下で、幕閣の対立を制した老中阿部正弘は、マンハッタン号の浦賀入港を認め、日本人の救助を謝して食料、水、燃料の無償供与を行った。
この時の船長クーパーが記録した情報が、8年後ペリー提督に利用されることになった、としている。
作者らしい、海の男たちが相手を本物だと認めて敬意を払いあう様に、わかっていてもほろりとさせられてしまう。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
時代小説
- 感想投稿日 : 2017年1月27日
- 読了日 : 2017年1月27日
- 本棚登録日 : 2017年1月27日
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