カズサビーチ

著者 :
  • 新潮社 (2016年12月22日発売)
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本棚登録 : 80
感想 : 16
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初出は2015〜16年の「小説新潮」

アメリカ東海岸から日本海を目指した捕鯨船マンハッタン号が、鳥島で阿波の輸送船、近海で銚子の輸送船の乗員各11人ずつを救助し、日本へ送り届けようとする。
外国船に対する打払令を出している状況下で、幕閣の対立を制した老中阿部正弘は、マンハッタン号の浦賀入港を認め、日本人の救助を謝して食料、水、燃料の無償供与を行った。

この時の船長クーパーが記録した情報が、8年後ペリー提督に利用されることになった、としている。

作者らしい、海の男たちが相手を本物だと認めて敬意を払いあう様に、わかっていてもほろりとさせられてしまう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 時代小説
感想投稿日 : 2017年1月27日
読了日 : 2017年1月27日
本棚登録日 : 2017年1月27日

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