初出 2016〜17「ポンツーン」
最後の大量殺戮、相模原の事件が思い出されてとても嫌な気分になった。
リストラと父の死を契機に奥多摩の7戸だけの限界集落に戻ってきた主人公溝端了衛が、保守的な住民たちから疎外され、よかれと思って行動したことでさらに追い込まれ、嫌がらせを受けて暴走する、というところまでは全然ミステリーじゃない。
「容疑者は村人全員?」という思わせぶりな帯に惹かれたが、読んでいる途中で「意外な」犯人がわかってしまった。
途中に謎が見えず、最後のどんでん返しだけの面白さなのだろうが、それにしてもその前の微に入り細にわたる大量殺戮の惨劇の模様〜血が噴出し、骨が砕け、脳症が飛び散る〜は吐き気がする。
もうこの作者は読みたくない。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリー
- 感想投稿日 : 2017年12月9日
- 読了日 : 2017年12月9日
- 本棚登録日 : 2017年12月9日
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