NO.6♯1 (講談社文庫)

  • 講談社 (2006年10月14日発売)
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2013年、9月7日。紫苑12歳の誕生日。ぼくは2歳の時の知能テストで優良と認められて、それ以後母と二人、ずっとNo.6といわれる特別管理地区にでエリート生活を送ってきた。12歳の誕生日までは。その日は台風が近づいて来ていて、風が強かった。ぼくは窓を開けて、叫んだ。「壊せ、破壊してしまえ、何を?すべてを。すべて?」窓の管理ロックを解除したら、そこにネズミとなのる血まみれの少年が部屋に入りこんでいた。ぼくはネズミの傷を手当てしてやり、ココアを飲ませた。その数時間後、ネズミを捕らえに来た市の管理官が踏み込んで来て、ぼくは学校もやめさえられ、母さんと特別管理地区から出ることになった。数年後、ぼくは特別区内の掃除係だった。その受け持ち場所で人が死んでいた。老人に見えた死体は30代の男性だという。次の日、同僚が死に、その現場を目撃したぼくは、彼がどんどん老いていき、首の後ろから蜂のような昆虫がでてくるのを目撃する。どうやら寄生虫。宿主を老いさせて死に至らしめるらしい。しかし市の当局はぼくを犯人にでっちあげ、逮捕しようとする。あわやのところで、ネズミに助けられる。ネズミとともに、汚水を泳いで管理特別区から脱出。ネズミとともに理想都市の外、西区で生きることとなる。


1巻だけでは正直、おもしろいかどうかわからない。紫苑の幼なじみ沙布(さふ)は海外留学の前に紫苑に告白し、セックスしたいとせまったり、内容的にはハード。中学生から向き。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本児童文学
感想投稿日 : 2012年3月29日
読了日 : -
本棚登録日 : 2012年3月29日

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