南海蒼空戦記 - 極東封鎖海域 (C・Novels 55-83)

著者 :
  • 中央公論新社 (2014年12月19日発売)
3.80
  • (0)
  • (4)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 27
感想 : 2
4

 いかにして重爆撃機の脅威に立ち向かうかがコンセプトの本作。過去作の『群龍の海』と同様に航空主兵に舵を切っているが、『群龍の海』では積極的に航空主兵へと移行したのに対し、本作では仕方なくそうしたという設定である。そのため航空機の開発が遅れている中での開戦となった。重爆撃機との対決だけでなく、僅かな資源と時間で航空機開発の遅れを取り戻すかも見どころの一つなのだが、航空機開発の場に亡命ドイツ人技術者が多数在籍していることから一風変わった航空機の登場が期待できるかもしれない。もっとも、いかにもな奇想兵器は作中において資源と時間がないだけでなく、横山の作風に合わないこともあり登場しないだろうが、ちょっと変わった兵器なら期待してもいいかもしれない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 仮想戦記
感想投稿日 : 2015年1月6日
読了日 : 2015年1月6日
本棚登録日 : 2015年1月6日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする