ジェフリー・アーチャーのゴッホは欺くを読みました。ジェフリー・アーチャーは私の好きな作家の一人なのですが、最近投獄されたりしていたためか、物語の面白さがちょっと落ちてきているかな、と思っていました。この物語は世界貿易センタビルへの9.11のテロ攻撃を舞台にして、高級美術品詐欺を行おうとする悪役と、その悪役からゴッホの自画像を守ろうとする美人美術コンサルタントの活躍を描いたものでした。この人の物語らしく、虚虚実実の駆け引きが展開します。読んだ感想としては、物語としては面白かったけど、一人一人の描きこみがちょっと粗いのが不満でした。キャラクターが生きている人間として感じられず、それぞれの登場人物が駒になっているボードゲームのリプレーを見ているような感じがしました。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2007年2月19日
- 読了日 : 2007年2月19日
- 本棚登録日 : 2007年2月19日
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