子どもへのまなざし (福音館の単行本)

著者 :
  • 福音館書店 (1998年7月10日発売)
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本棚登録 : 2708
感想 : 276
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過保護と過剰干渉はちがう。子供の望むことを望むだけ応えて叶えてやるのが、過保護。現実には望むすべてを叶えることは困難で、過保護で子供がうまく育たないなんてことはない。混同される過保護とは、実際には過干渉。子供が望まないことを与えて期待を押し付けるような場合で、子供はありのままの自分、今の自分が受け入れられないと、感じてしまう。例えば行き過ぎた英才教育などは、子供の意思を無視している点では、暴力を伴わない虐待とも言える。
豊かになり過ぎた現代の親は、我慢の必要なく育ち、子供の希望より自分の欲望を優先する傾向が強い。
他にもいろいろと身につまされるようなことが書かれていて、これから育児を始めるためのいい羅針盤となりそうだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 育児・生活
感想投稿日 : 2012年6月5日
読了日 : 2012年6月5日
本棚登録日 : 2012年6月5日

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