ピーターの法則

  • ダイヤモンド社 (2003年12月11日発売)
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あらゆる人が、能力を発揮して昇進し、ある閾値に達すると無能化する。なので組織の上層部には無能がはびこるというお話。世の中の仕事は、まだ無能レベルに到達していない層の人間によって行われているということ。

大きく2つ考えなければならないことがあって、それは
・無能化に至ることを自覚し、それを避けること
 (つまり成長し続けるべしということ)
・彼も我も大きな差はなく、昇進できるかどうかはどの道をうまく通るかに掛かっているということ
前者は前向きなインプットで、後者は極めて栽培マン的発想である。


■ポイント
・階層社会ではすべての人は昇進を重ね、おのおのの無能レベルに到達する
・やがてあらゆるポストは職責を果たせない無能な人間によって占められる
・仕事は、まだ無能レベルに達していないものによって行われている
・本末転倒人間は昇進に向く。常に組織のルールや上司の支持に従うだけで決断をしない
・パトロンを見つけること、パトロンは階層内で上位にいて、昇進の力になってくれる人
・パトロンに動機を与えること、力を貸そうとしないパトロンはパトロンではない
・踏切台に登りたいが、上でしがみついて動かない人がいればどうにも踏切台には行けない
・漬物石の下にいることを避けて、障害の少ない迂回ルートに回りこむこと
・パトロンは自分の位置よりも高いところには引き上げられない
・無能レベルに達した人は自己を正当化し、他責にする

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: マネジメント/組織/リーダーシップ
感想投稿日 : 2016年2月20日
読了日 : 2016年2月20日
本棚登録日 : 2016年2月20日

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