死からはじまる物語。もう死んでしまったひとのたましいが、遺された家族や、縁のあったひとたちの、その後の人生に、ほんのわずかの方向転換をもたらす・・・。連作短編集。
あさのあつこさんは、ひとの心のなかを描く作家さんだと思っているが、ときに深入りしすぎ、、ストーリー展開のテンポを阻んでいると感じることもあった。これは、ひとりがひとつの短編なので、本領発揮。絶妙。
もちろん、心情だけに終わらず、ドラマもあり、流石と思わせる。
けっして優しいだけの話ではないけれど、すべての登場人物たちを祝福したくなる。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
あさのあつこ
- 感想投稿日 : 2015年1月25日
- 読了日 : 2013年3月15日
- 本棚登録日 : 2015年1月25日
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