たまちゃんのおつかい便

著者 :
  • 実業之日本社 (2016年6月4日発売)
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感想 : 99
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珠美は大学を中退して故郷に戻り、移動販売車を始めます。亡き母方の祖母や、地域の人たちが買い物に不自由しているのを知ったからです。父親と再婚したフイリピン人のシャーリーンと距離を置きたかったことも・・・。
同じく移動販売している古館正三に弟子入りしたり、同級生の壮介に、販売用の車を世話してもらったり、引きこもりの真紀にチラシを作ってもらったり、周りをうまく巻き込みながらそれぞれの人物の一人称で物語が進んでいきます。それぞれのエピソードが語られながら。
シャーリーンは彼女なりに頑張っているとわかっていても、言動に違和感を覚える珠美。それを理解している祖母、陽気な父親の正太郎に助けられて、たどり着くラストはさすが森沢さんだと思いました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 森沢 明夫
感想投稿日 : 2017年11月10日
読了日 : 2017年11月6日
本棚登録日 : 2017年11月10日

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