硝子のハンマー

著者 :
  • 角川書店 (2004年4月21日発売)
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本棚登録 : 1499
感想 : 249
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十二階建てのビルの最上階で人が倒れているのを、窓の清掃員がゴンドラから見つけた。倒れていたのは、介護サービス会社の社長で、撲殺されていた。このフロア自体が強固なセキュリティで守られており、唯一出入りの出来た専務が犯人として拘束される。彼の依頼を受けた女弁護士は、他の侵入者の可能性を探るべく、防犯コンサルタントのもとを訪れた。


ドラマ化された有名な原作です。読んでいて、どうしても役者の顔が浮かんでしまい、今一つ入り込めなかったです。やはり私は、読んでから観る派です。
殺人のトリックに関しては、専門的すぎて良く分からず終い。その仕掛けは、警察の検証で見つからなかったのだろうか?とかも疑問です。
緻密な計画・準備に、大胆な手口です。
後半の犯人のターンは、辛かったですね。悪い方悪い方へと転がっていってしまうようで。
で、探偵役の鍵師はといえば、実は泥棒。盗みはやるが、他人は傷つけないという鼠小僧のよう。それが彼なりのポリシーというか、一線なんだろうけど、だから良いってもんじゃないだろ。むしろ悪と分かっていながら自分の為に殺人を犯す犯人の方に、ほだされてしまう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2016
感想投稿日 : 2016年3月2日
読了日 : 2016年3月2日
本棚登録日 : 2016年3月2日

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