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殺意・鬼哭 (双葉文庫)についての小凛さんのレビュー


幻夜のお茶会への招待状»

ジャンルは問いません。 手当たりしだい目に留まった本を読んでいきます。

レビュー by 小凛さん

2011   読み終わった  読了日 : 2011年08月29日  3  登録日: 2011年08月29日

加害者の独白による「殺意」と被害者が刺されてから死ぬまでの三分間の意識の流れを綴った「鬼哭」。一つの殺人事件を二つの視点から追った異色作。


つい今まで笑い合っていた親友を躊躇なく殺す。激情に駆られたわけでもなく、殺意を抱いたのは三年前だ。なんという持続力、きっと相当の事があったに違いなく、それがこれから語られるのだろうと期待していた。が、古代からの本能までいっていしまうと・・・
私も「なぜ?」と問いたくなる。やはり分からないものは怖いから、これも本能だろう。
対して「鬼哭」の語り手である被害者は、とことん哀れだ。自身に何が起こったのか、何故殺されるのかよく分からないまま、惨めに生に縋りつこうとしている。此方の方が心理的に断然面白かったが、それも「殺意」があってこそだろう。 レビュー登録日 : 2011年08月29日


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