お伽話を語ろう (白泉社文庫)

著者 :
  • 白泉社 (2006年1月13日発売)
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本棚登録 : 114
感想 : 9
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出逢いは忘れてしまったけれど、手元から離れる度に購入し直している作品の一つ。

小国の主(一清さま)と大国の姫(千沙姫)たちの物語。
千沙姫が一清さまの国に嫁いできた日から物語は始まり、最終的にはお家騒動?に発展していくストーリー展開。

タイトル通りお伽話の世界観(リアリティー)を守りつつ、大切なことはきちんと伝わるストーリーになっている。
作中、度々「大人であること」と「子どもであること」のジレンマが描かれているが、互いを滑稽に描いたシーンは一つもない。
むしろ、全シリーズを通して描かれているのは、自分の大切な思いに基づいて決断し、選択できる大人であろうとする人の姿である。
大人になろうとする子どもに、やさしい大人が応えてくれる。そんな作品。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 漫画(文庫)
感想投稿日 : 2013年4月1日
読了日 : -
本棚登録日 : 2013年3月21日

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