さすがの矢口監督クオリティー。同じ災害モノでもハリウッドではこうはいかないはず。ゴミやトイレの問題、自転車や水の値段など、いかにも日本らしい細部が丹念に描かれるので思わず惹き込まれずにはいられない。全米が涙するような大上段に構えた「愛」など叫ばなくても、微妙に変化していく家族の絆が言葉以上の何かを伝えてくる。ただ、徹底的な取材を重ね、実際に自転車で移動までしてみて製作されたという本作だけに、所どころ不自然なシーンが入ってしまったのはもったいない。中でもトンネルのシーンはやりすぎだし、ポリコレ的配慮に欠ける。バッテリー液が飲料水になるってのは意外な盲点で知っ得だったけど。☆4
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カテゴリ:
パニック
- 感想投稿日 : 2017年10月26日
- 読了日 : 2017年10月26日
- 本棚登録日 : 2017年10月15日
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