乙嫁語り 1巻 (青騎士コミックス)

著者 :
  • KADOKAWA (2009年10月15日発売)
4.42
  • (1430)
  • (844)
  • (272)
  • (23)
  • (7)
本棚登録 : 7749
感想 : 683
5

山を越えてやってきた花嫁は20歳。
花婿は12歳。

中央アジアのカスピ海周辺。
蒼い山々を望む豊かな草の海。

遊牧民として生まれた妻アミルと、遊牧をやめ定住化した民のカルルク。
8歳差の新婚夫婦の心温まる物語。

流麗で細やかな一コマ一コマの描き込みが圧倒的。
ちょっとしたしぐさや表情も丁寧です。

気になるのは、時代設定が19世紀である事。

中央アジアの遊牧民は、20世紀初頭になると近代国家により定住化を強制されます。
それに対する抵抗と弾圧の中、多くの遊牧民たちが命を落とし、彼らの豊かな遊牧文化は次々に姿を消していきました。

アミルとカルルクが生きたのは、そのちょっと前の時代。

2人はどんな人生を歩むのでしょう。
どんな物語を我々に語ってくれるのでしょうか。

つづきが楽しみです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: コミック
感想投稿日 : 2009年12月11日
読了日 : 2009年12月11日
本棚登録日 : 2009年12月11日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする