山を越えてやってきた花嫁は20歳。
花婿は12歳。
中央アジアのカスピ海周辺。
蒼い山々を望む豊かな草の海。
遊牧民として生まれた妻アミルと、遊牧をやめ定住化した民のカルルク。
8歳差の新婚夫婦の心温まる物語。
流麗で細やかな一コマ一コマの描き込みが圧倒的。
ちょっとしたしぐさや表情も丁寧です。
気になるのは、時代設定が19世紀である事。
中央アジアの遊牧民は、20世紀初頭になると近代国家により定住化を強制されます。
それに対する抵抗と弾圧の中、多くの遊牧民たちが命を落とし、彼らの豊かな遊牧文化は次々に姿を消していきました。
アミルとカルルクが生きたのは、そのちょっと前の時代。
2人はどんな人生を歩むのでしょう。
どんな物語を我々に語ってくれるのでしょうか。
つづきが楽しみです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
コミック
- 感想投稿日 : 2009年12月11日
- 読了日 : 2009年12月11日
- 本棚登録日 : 2009年12月11日
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