R.P.G. (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2001年8月21日発売)
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インターネット内で疑似家族を楽しむ4人。お父さん役の会社員が遺体で発見された。
捜査本部とマスコミは痴情関連のあったA子を疑うが、
閑職のベテラン刑事 武上と中本だけは異なる線を追っていた。
人はみな何かを演じて生きているものなのかも知れないが、
血の通った人間の激情は、決して演技ではないことが、
事件解決のカギを握る。

「お父さん」殺害の容疑者として取り調べを受ける、
疑似家族をしていた「お母さん」「カズミ」「ミノル」の3人を、
「お父さん」の本当の娘 一美がマジックミラー越しに観察し続けます。
「アクロイド殺し」を思い起こさせるトリックでした。
途中から匂わせてましたが、真犯人と一緒に騙されていたとは・・・。

ところで全くの余談ですが、
閑職のベテラン刑事 武上は小野 武彦、同僚の中本刑事は斉藤 暁。
そう、スリーアミーゴズの二人の顔が ずっと ちらついていました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ
感想投稿日 : 2016年11月1日
読了日 : 2016年10月29日
本棚登録日 : 2016年10月29日

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