新編「男の作法」: 作品対照版

著者 :
制作 : 柳下要司郎 
  • サンマーク出版 (2004年5月1日発売)
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本棚登録 : 98
感想 : 15
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食通で人生の達人としても知られる小説家 池波正太郎の男のたしなみ。
時代が違うと前置きしながらも、粋な生き様は勉強になる。

池波正太郎曰く、男の作法とはみっともないことをしないこと。
みっともないこととは人様に迷惑を掛けること。
即ち、時間に遅れる、自分勝手に振舞う、相手の気持ちを考えないことなどなど。
遅刻は他人の人生を浪費させる大迷惑と書かれており、反省しきり。
初めての寿司屋や天婦羅屋に入ったときはテーブル席若しくは隅の席に座るべし。
何故ならカウンター席は大抵常連の席となっているから。
テーブル席についたら上だの並だの言わず、ただ一人前、とだけ注文すれば銀座の高い店でも2,500円くらいで同じものを出してくれる。著者の経験の話である。

運良く事故や病気に出会わなくても寿命というものがあるのだから、人は必ず死ぬ。
ならば死までどのように生きるかということを考える。無論生き様はそれぞれ自由だ。
つい厚意に甘えわがままになりがちだ。もういい大人なのだからもう少し自分を律しなければ…。そして、どうせならなるべく気持ちよく生きたいと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: エッセイ
感想投稿日 : 2013年11月16日
読了日 : 2013年11月16日
本棚登録日 : 2013年11月16日

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