うまい具合に世の中と やっていくことができない (by ヒロト)
そんな二人の女の子の友情に泣けた!
周りの人間すべてから疑われ傷付き実家に戻った城野美姫に
引き籠りの幼友達 谷村夕子がロウソクの光で贈った 二人だけの無言のサイン
「大丈夫?私はここにいるよ。」 泣けた。。。
クラスの弱い者いじり、無責任なツィート、無責任な情報番組が描かれるが
主役になりたくてなれない人が匿名の傘に潜って言いたいことや勝手な主張を
無責任に言い放つことがこれらに共通している。
皆、知った風なことで自分が正しいこと、自分の存在意義を証明しようとする。
“普通”や“一般”という名の「異常な正常者」
そんな“まとも”な人々の「正気の沙汰」(by 亮君)が
どれほど人を痛めつけていることか。
原作者の湊かなえは「告白」がそうだったけど、
人間の弱さが反転した“村八分”的な“エゴ”や“業”を
ナマクラで無表情にえぐり取って見せ付ける凄味があります。
主演の井上真央と幼友達を演じた貫地谷しほりが良かった。
綾野剛も菜々緒も蓮沸美沙子もみな役柄を好く演じていたので
違和感なく物語に入り込めた。
中村義洋監督の「フィッシュストーリー」も良い映画だった。
“日本映画侮るなかれ”と改めて思った映画でした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
サスペンス
- 感想投稿日 : 2015年6月29日
- 読了日 : 2015年6月29日
- 本棚登録日 : 2015年6月29日
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