進化――生命のたどる道

制作 : 長谷川 眞理子 
  • 岩波書店
4.33
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本棚登録 : 113
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784000054676

作品紹介・あらすじ

地球に登場しては消えていく生き物たち、その入り組んだ関係を見渡す一冊。日本語版独自にコラム13篇を追加。

感想・レビュー・書評

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  • 大学図書館蔵書
    生物の進化について多様な方面から解説した書
    中学校で習ったようなことから、これまでまったく知らなかったことまで幅広く掲載されており、非常に楽しめた
    難解な個所もあったが、訳文が語りかけてくるかのような優しい文章であったので、意気込むことなく読み通すことができた
    また、前ページカラーで図表が充実しているのも良かった
    章末にあるコラムは難解なものも多くあったが、専門的に、より詳細に生物学について知るにはそれなりに良い付録であったと思う

  • ノンフィクション、というよりは文章の多い資料集でした。
    せっかくのタイトルをないがしろにするわけではないけれど、私は進化より発生の方に興味があるので、後ろのほうから読みました。
    驚いたのは、妊娠高血圧症候群を引き起こすのは、他ならぬ胎児の分泌する物質だということ、しかもその物質が分泌されるのは、母体の血圧を上げることによって胎盤に流入する血液量を増やし、養分を十分に吸収するためだということです。いやー、ほんと生命って利己的。利己的遺伝子の理論を教科書で読んで以来、こんなこと忘れていました。

    前半は進化の話が目白押しです。放射性同位体で年代特定をするものだとばかり思っていましたが、それを正確に測るためには地層調査が欠かせない、っていうのは今どきアナログである意味おもしろいなあ。同じ自然科学分野でも、理論物理学者と生物学者は全く違う性質なんだろうなあ。

    久しぶりに理科に触れて、少女だった頃のドキドキを思い出しました。

  • アメリカの大学の教科書のようなデカくて分厚い本でからーだけどとっつきにくい本。
    内容もいわゆるポピュラーサイエンス本のもう一歩先にある感じで少し専門的な部分も多いのかな?それでも進化をいろいろな側面から掘り下げていて全ては理解できなくても面白い。

  • p20アメリカ国立科学アカデミーの定義
    「科学とは、証拠をもとにして、自然現象を説明し、予測をたてるような、検証可能な説明を作り出すこと、及び、その過程で生み出された知識。」

  • 様々な動物ごとに進化の過程。ビジュアル多めで分かりやすい。

  • 毎日新聞書評(小西聖子さん)2012.8.19:
    http://mainichi.jp/feature/news/20120819ddm015070002000c.html

  • 【今日の一冊】467.5||Z4

    誰もが知っておきたい進化の全体像を,わくわくするような科学者たちの発見エピソードとともに紹介。

    http://www.auelib.aichi-edu.ac.jp/webopac/catdbl.do?pkey=BB00596059&initFlg=_RESULT_SET_NOTBIB

  • 1 進化
    2 生物学
    3 岩石が語ること
    4 系統樹
    5 進化をもたらす分子
    6 変わっていく方法
    7 私たちの遺伝子に書かれた歴史
    8 適応
    9 種の起源
    10 適応放散と絶滅
    11 緊密な種間関係
    12 性と家族
    13 進化医学
    14 心と微生物

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著者プロフィール

アメリカを代表するサイエンスライター、『ニューヨーク・タイムズ』紙の科学コラムニスト。
著書はスティーヴン・ジェイ・グールド賞をはじめ、数々の賞を受賞している。新型コロナウイルスの世界的流行について報道する『ニューヨーク・タイムズ』紙のチームに加わり、その記事は2021年のピュリッツァー賞(公益部門)を受賞した。イェール大学分子生物物理学・生化学科の客員教授も務めている。彼の知るかぎり、条虫の種と小惑星の両方にその名がついたただひとりの著作家でもある。
『カラー図解 進化の教科書』(共著、講談社)、『進化 生命のたどる道』(岩波書店)、『ウイルス・プラネット』(飛鳥新社)など著書多数。

「2023年 『「生きている」とはどういうことか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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