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- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784260014045
作品紹介・あらすじ
「心」がそれ自体で病むことはありうるか?疾患診断の留保、心因の虚構性、自己という虚焦点…。今日の精神医学の一般常識に一石を投じ精神疾患の新たなとらえ方を照らし出す。
感想・レビュー・書評
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・心理学的力が保たれていても、心理学的緊張が低下すると、現実感が希薄になって、心理学的力は低次の固執傾向などに注がれる結果、強迫症状などが出現してくる。
…もともとは「ヒステリー」をどう考えるかというところから生じている。心理的葛藤を生じさせる出来事を「抑圧」して、例えば身体化(声が出ない、手足が動かない)が生じるという見方と、心的エネルギーの減弱に伴って心理学的緊張が低下することにより、意識が競作状態に陥って、耐え難い記憶などが意識から切り離されてしまう(解離)ことになる、という見方である。
「抑圧」という機制に訴えようとすると、一定の「自我」のようなものを措定することが必要になるが、解離のほうは、そうした自我のような存在を認めなくても、意識の病理として捉えることで、ヒステリー性と言われるさまざまな症状の解釈が可能になる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
エーの著書は内容が難しいので、こうして解説してくれるとありがたい。
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