ティアニー先生の診断入門 第2版

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  • Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784260014403

感想・レビュー・書評

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  • WB141 に配架

  • 【蔵書検索詳細へのリンク】*所在・請求記号はこちらから確認できます
     https://opac.hama-med.ac.jp/opac/volume/101006

  • 診断学に興味がある方、極めたい方にオススメ。

    ページ数は多くなく、
    症例を解説されながら進むため
    飽きることなくさらっと読めます。

    症例は国試と同じかちょっと難しいくらいですが、
    診断へのプロセスが大変丁寧に書かれていて、
    勉強になりました。

    プロブレムリストの立て方、
    症状から推察される疾患などが
    かなり詳しく書かれており、
    臨床に出てからも何度も見返したい一冊。

    パール(Clinical pearl)も紹介されていて、
    胸に留めておこうと思います。

  • 1年次初期研修医です。私は現在、腎臓内科にて臨床研修を行っておりますが、内科一般外来の経験もさせていただいております。実際に患者さんを前にして、問診、診察、検査と行っていくのですが、困った事に、半数以上の症例で明確な診断がつかないのです。心苦しいですが、その様な患者さんには、経過観察、対症療法を施す事しかできず、こちらとしてもモヤモヤとした気持ちのまま診察を終えねばなりません。駆け出しの研修医に出来る事等少ないのかもしれないですが、何とか患者さんの悩みの種の正体を見つけてあげたい、と葛藤する日々の中、指導医の先生からこちらの本を紹介されました。不勉強故、私は最初、ティアニー先生の事を存じ上げておりませんでした。外国人の医師の言う事は堅苦しそうで難解そう、と勝手に拒否反応を起こしましたが、先輩の勧めという事もあり、覚悟を決して読み始めました。
    しかし実際は、ティアニー先生流の診断学のメソッドが非常に分かり易く且つ読み易くまとめられていて、研修医でも十分理解できる内容でした。読めば読む程、診断学の奥深さ、ティアニー先生の知識量に驚かされます。俗に「頭が良い」医師は、この様な考え方をするのか、と思わず唸ってしまいました。外来は「慣れ」だ、と勝手に思い込んでおりましたが、それだけではなく、綿密な下準備に基づいた「知識」、日々磨き上げた「観察力」がものを言う世界だと、ティアニー先生は教えて下さいました。そう言えば私は、知識量が乏しい事もさる事ながら、カルテを打ち込む事に気を取られて患者さんの観察を疎かにしていた、と今更ながら気付かされました。患者さんは発する言葉だけでなく、一挙一動で我々医師に情報を伝えているのです。序盤でいきなり革新的なメソッドを見せつけられ、一瞬面食らいますが、息つく暇無く、中盤では症例を通してティアニー先生の具体的な診断法を学ぶ事ができます。この愁訴から、この様な鑑別を挙げ、最終的にはこの様な診断がつくのか、と驚きが止みません。私も将来的にはティアニー先生の様な論理的な思考能力をものにしたいと思いました。終盤ではティアニー先生の半生が綴られております。世界屈指の偉大なる内科医は、どの様に育ち、どの様に学んだのかを知る事ができます。ティアニー先生曰く、大事なのは、何にでも興味を抱いてやってみる事。この教えを胸に、これからの臨床研修をより充実したものにしていこうと改めて思いました。
    まとめますと、この本は診断学とはなんたるかを学ぶ入門書にちょうど良く、外来で四苦八苦している研修医の皆さんに是非とも読んでいただきたい一冊です。また、内科医を目指す方々ならやはり一度は読んでいただき、ティアニー先生の思考法に触れてみてほしいと思います。何となくこなしていた日々の外来診療に、新たな境地が開けると思いますよ。

  • Terney先生のような、理論的思考ができるようになりたいですが、記憶力が日々落ちている自分にはかなり、苦しいかも。

    焦らず、ゆっくり、噛み締めて読んでます。

  • 所在:紀三井寺館1F 請求記号:WB141||P7||(2)
    和医大OPAC→http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=62970

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