- Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309252506
作品紹介・あらすじ
科学のふりをしたごまかしの正体!ホメオパシーにサプリメント、コラーゲンにデトックス、製薬会社のでっちあげから、メディアの広めるデタラメまで、その実態を暴き、正しい科学的な物の見かたとは何かを考える。
感想・レビュー・書評
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デトックス、ブレインジム、高価な化粧品、ホメオパシー、栄養評論家、サプリメント、は効果がない。
ビタミンでエイズは治らない。
プラセボ効果が効いたと思わせる。
ホーソン効果=見られていると思うだけで成績が良くなる。頭が良くなる薬と同じ。
代替療法は怪しいものが多い。
治験は製薬会社のやりたい放題。無作為化が不適切、うまくいきそうな人だけを対象にする、基準値を操作する、脱落者を追わない、臨機応変に期間を変える、など。結果を要約していい点だけを伝える。肯定的な結果だけ公表する。
思考の錯覚=規則性のないところに規則性を見出す。何もないところに因果関係を見出す。
メディアは都合のいい数字を取り上げて不安をあおる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
全体的に勉強になりました。
ホメオパシーって名前は聞いたことがあったが、そんなトンデモ由来だったのかw
科学や歴史などの知識、本気でそう信じる心、プラセボ効果、自身の感覚や思考傾向、各人の差によって左右されるので、本物の情報を見分けるのって本当に難しいと思う。
どんなに嘘みたいな結果でも本当に起きたことであり、それに再現性があって正しいものだと実証したかったら、どれだけ適切な検証をしたのかを書きたいものだと思うんだよなぁ。
結果ありきの検証は意識の有無にかかわらず、検証結果が偏ってしまうものだと思う。
そもそも事実がどうかは関係ない人たちもいるようだし…。
ただ私は圧倒的に知識不足で、そのデータに何が書かれていないのか、何が足りていないのか、といったことに気がつくのがなかなか難しい。
この本は、どういった点に目を向ければいいのかを教えてくれるので勉強になる。
ハダッド・スコアが満点の中にでっちあげが紛れているという話はおそらく、満点の口コミの中にサクラを紛れ込ませるのと同じような感覚なのではないかと推察する。
プラセボの威力って本当にすごいんだな。思考は現実化するし、要は自分の意思が強ければどうにでもなるんじゃないか?w
ホーソン効果って、注目を感じると背筋が伸びてはりきっちゃうやつか?
HIVの話が、現在のコロナ禍に似ていると感じた。
世界でもいろんなトンデモニュースが飛びかっているもんなんだなぁ…。
本物の科学者や医者は、人間にバイアスがかかることをよく理解してるのだろうな。
確率で考える場合、それは個々のデータに関係性がない、独立したものである必要がある。
人間は兄弟や環境など関係値が存在し、そういった背景に左右されることもあるから独立したデータとはいえない。
自己評価と実際の成績の比較のグラフを見るかぎり、周りから見たら明らかに能力が高いのに自分の評価を低く見積もっている人が多いと感じるのは気のせいじゃなかったんだな。
文系をまとめて嫌味な言い方をしてくるところはイヤだなぁと思うので、だったら文系にもわかるようにもっと本を書いてくれませんか?って思います。
文系が科学を理解できないから都合よく解釈するんだというような、自分の想像で相手を責める場面が少なくなかったのは読んでいてちょっと疲れました。それこそ編集体制や圧力などといった交絡因子はあっても、直接の因果関係はないのではないか?
遺伝子組み換えについては同意見です。
自身が受けさせた予防接種のせいだったとしたら…と嘆いている母親の声があったが、自分が受けさせなかったせいで亡くなってしまう世界線があることは頭に入れておきたいですね。
コロナ禍において、SNSで医者が「論文の書き方を知らない人が医療を教えてくる」「毎日医療論文をあさっては査読している」といった内容の発言をしていたのを思い出した。 -
★★★
今月7冊目
疲れた。とりあえずホメオパシーは改めて科学的には壊滅的に無意味な砂糖玉。
これでよくなるのはプラセボってのが科学。
確かに50メートルプールの中に一滴より少ない分量のものが効果あるわけはない、科学的には -
世の中に氾濫する“科学的におかしい”健康になる為の科学について。
主にイギリスでの当時の現状だけど、日本でも問題になっていること。
大半は実験してみればおかしいとわかるんだけど、その疑問を最初に持てないからこそ問題だと。
問題なのは科学信仰で私達はデータが出てくるとそれを精査することをせずにちょっとしたデータやらなんやらを信じすぎてしまっている。
あと、製薬会社とかがそのデータをミスリードさせる手口も横行している。
公表してくれないデータとか、どこぞのマスコミと同じだってことだけは知れ渡ってきているみたいだけど。
そういったことに警鐘を鳴らしてくれている本。
まあ自分が踊らされてないかと言われたら踊らされまくってる自覚はある。 -
イギリスの話だが、科学に批判的な態度を取る代替医療産業、儲け主義の医薬品業界、科学知識のないジャーナリストが、どれだけ間違った知識を垂れ流して、社会に害を与えているのかを書いた本。程度の差はあれど他の国でも同じようなことは起きているので、それを見抜くために、非常に参考になります。
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再読してみました。
ゴールドエイカー先生はぐちっぽいですねえ。
読んでよかった点は
・肌の保湿はワセリンでじゅうぶん
・イギリスにもばかっぽい代替医療の流行がある
・研究が載っているからといって信用してはならない。
データの積み重ね、相互批判、方法論などを精査する
あたりでしょうか。 -
健康や医療に関する情報にはデマが多い。その要因には、それを発信する学者の中に信頼のおけない者が多数いることがある。しかし、それ以上に問題なのはそのデマ情報を恰も真実、正当であるかのごとくセンセーショナルに報じるマスコミがあることを歴史とエビデンスを示しながら解説した著。
健康・医学情報をどのように受け止めれば良いのかを考える大いなる参考になる内容。
ホメオパシー、代替医療などについて前半で詳しく書いている。
後半にMMRワクチンの迷走の歴史とその真実について詳しく知ることができる。(日本では未だにMMRはおこなわれていない)
※ 子宮頸がんワクチンを巡って日本は大変な迷走をしてきている。これを適齢期の子に薦めないという大きな過ちが今もまかり通っている。この本を読めばその裏面を読み取る能力を磨くことにも役立つだろう。 -
k
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「2015年 新入生にすすめる私のこの一冊」
http://opac.lib.tokushima-u.ac.jp/mylimedio/search/search.do?materialid=212000656 -
インターネット上に溢れる怪しげな健康情報に騙されないよう、読んでおくと良い書籍です。