精神病棟40年 (宝島SUGOI文庫)

著者 :
制作 : 織田 淳太郎 
  • 宝島社
3.00
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本棚登録 : 69
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800209184

作品紹介・あらすじ

16歳のときに統合失調症を発症して以来、入退院を繰り返しながら実に40年以上もの歳月を厳重な管理のもとで暮らすことになった時東一郎氏。「電気ショック」の懲罰、患者を無力にさせる劇薬投与、牢名主の患者と女性看護師との院内SEX…精神病棟を終の棲家とする時東氏自身が見て体験した「現実」を、赤裸々に綴った問題の手記。

感想・レビュー・書評

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  • 16歳のときに統合失調症を発症し精神病院に40年以上もお世話になっている男性の半生が綴られています。

    病院を転々とするが一番長く入院していたF県の精神病院の医院長の経営感覚には驚いた。患者を金のなる木として固定資産化している。
    しかし、著者が社会復帰できずにいることを病院側のせいにしているがそれだけなのだろうか?

    院内の実態はおぞましく息がつまるほどの不快感だ。

  • 統合失調症で、16歳から40年以上も病院の中に閉じ込められて、退院できなくて、治癒してもなかなか、退院させてくれなかったという嘘のような怖い話だった。もちろん、この主人公にもある程度の原因もあるのだが、病院側も病院と思った。戦後の復興期の古い時代の精神科病院の治療に周囲の無理解とともに巻き込まれた信じられないような話でした。

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