やっと最終巻まで読んだ。映画とは違ったラストで良かったと思う。「僕だけがいない街」という言葉の解釈も、映画とは違っていた。
それでも、やはり基本は「ゲーム世代の若者たちが、繰り返しの効かない現実に向き合う時に、どのような『覚悟』が要るのか」という、私のこの作品に対する解釈は変えない。
悟に覚悟ができたあとに、リバイバル(再上映)能力が発動していないことは、私の解釈を補強してくれたと思う。「つまずいたら、そこが新しいスタートだ」。悟の心のスタートに
なったテレビのヒーローの台詞が、この長い物語を作ったように、この作品はハブル崩壊時に少年期を送り、超氷河期を生きてきた青年たちの心の歴史だったのかもしれない。
2016年5月18日読了
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
は行 フィクション
- 感想投稿日 : 2016年5月25日
- 読了日 : 2016年5月25日
- 本棚登録日 : 2016年5月25日
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