少女マンガのジレンマ。
主役ふたりは両思いになる運命なのに、両思いになってしまったらそれは物語の終わり、最終回。
だから、ふたりの恋を引っかき回すキャラクターが必要になる。
いわゆるお邪魔虫。
このお邪魔虫は、主役のうちどちらかといい感じになり、しかし主役ふたりは必ずお互いを意識するため、結局いい目を見ることがない運命を背負っていて、かつ、読者からは嫌われる現実という使命のみを十字架として背負わされている。
ところがこの物語では、メインのふたりがそもそも全然ちゃんとうまくいかないが故に、当のお邪魔虫が、むしろ一番悩み苦しむ、カワイイ奴になっていく。
きっと、作者もこいつのことを書いていて楽しいことだろう。
だって話の中心が、彼になってきた。
そう、相馬くん。君のことだ。
そんな3巻。
九条がどんどん可愛くなっていきます。
巻末の特別編とおまけが面白すぎます。
あと、柳。
眠り姫は、ない。
ない。(恥ずかしいわ)
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
少女マンガ
- 感想投稿日 : 2013年7月27日
- 読了日 : 2013年7月27日
- 本棚登録日 : 2013年7月27日
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