ちょっとだけ「特殊」な女の子と、彼女に恋をした男の子の恋のお話。
読み始める前に目次を見たら、第2章のタイトルが「重量オーバーだったんですね」だったので、太った女の子の話なの?と思って読み始めたら、全然違った(笑)
バリッバリの「恋愛小説」なんだけれども、読み終わった時に
お腹いっぱいで苦しくなっちゃうようなコテコテ感はありませんでした。
恋愛に関する男女の考え方、感じ方の違いがしっかりと書かれていたせいかなと思います。
彼女はこう思う、彼はこう思う、と描かれているから、
どちらか一方に深く感情移入せずに、二人の恋を客観的に追いかけていけた気がします。
それに、この恋によって、人として成長していく二人の姿が素敵でした。
恋愛というと、どうしても、好いた惚れたヤるヤラないみたいな事ばかり連想しちゃうけれど、本質的には、自分自身や相手やこれまで見えなかった世界が見えるようになったり、見えなくなったりといった、人間的な変化、成長ができるものだと思います。
この本は、そういう部分も含めた「恋愛」が描かれているように感じました。
ただちょこっと物足りなかったのは、彼が彼女に対して我慢限界で爆発するまでの流れが、なんというかあっさりだったかなあと。
爆発までの間に、もうちょっとだけ、彼女の意固地さや頑固さを具体的に感じるエピソードが欲しかったかも(笑)
でも、新年早々睡眠時間を削って夢中で読んでしまいました。
素敵な本でした♪
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
文芸
- 感想投稿日 : 2013年1月2日
- 読了日 : 2013年1月2日
- 本棚登録日 : 2013年1月2日
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