耐えて久しい幻のスパイスの鑑定を頼まれたグルメ探偵はが殺人事件に巻き込まれ、あろうことか犯人と疑われる。
身の潔白を証明すべく、犯人捜しに乗り出す。
今回の舞台はニューヨーク。しかも世界中の料理人の垂涎の的である幻のスパイスが行方不明になるとあって、世界中のあらゆる料理とその薀蓄が出てくる。
薀蓄と言っても、料理を美味しくするちょっとしたスパイス程度なので、読んでいて鼻に付くようなことはない。
今回は料理部分に比重がおかれ、主人公の探偵マニアな部分が影を顰めているのがやや不満なところ。
話の流れは特に凝ったこともなく、普通。
スパイスを盗んだ犯人とその行方は途中でなんとなく分かる。
ラストシーンもふーんってな感じ。
魅力あるキャラクターを便利に使いすぎているようにも思う。
ユーモアのある文章やキャラが先に立ってしまっているけれど、ミステリ部分がそれに並ぶくらい面白くなってくれるといいなぁと思うシリーズ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
翻訳ミステリ
- 感想投稿日 : 2008年1月21日
- 読了日 : 2009年3月23日
- 本棚登録日 : 2008年1月21日
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