内容は期待通りの重厚な作品で、どんどん物語に吸い込まれていって非常に面白かったですね!
ある死刑囚の冤罪を晴らすべく、刑務官と元服役囚の2人がある匿名の依頼人からの依頼に基づいて調査をし、やがて真相を突き止めていくストーリーです。単なる真犯人探しという内容ではなく、死刑制度そのものに対する問いかけや元服役囚の起こした事件やその関係者が複雑に絡み合って、やがて全容が明らかになると驚きの事実が判明することになります。
登場人物それぞれの人間ドラマも非常にきめ細やかに描かれていて内容に深みを与えています。
事件そのものの真実というより人間ドラマの要素が強い内容に、東野圭吾作品と相通ずるものを感じました。この作品はかなりのお薦めの一冊だと思います。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ミステリー
- 感想投稿日 : 2014年10月23日
- 読了日 : 2008年11月22日
- 本棚登録日 : 2014年10月23日
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