東京で大停電が起こるクリスマスの夜に、それぞれの人にはそれぞれのドラマがある。特に素敵なのは、原田知世の離婚という秘めた思いに魅せる表情。そして、豊川悦司演じるジャズバーのオーナー。ビルエバンスの名曲が真っ暗な夜に響く。
途中から複数のストーリーが絡み合う。今の時代に、真っ暗な中でキャンドルに灯をともすクリスマスなんてありえないだろうけど、こんな素敵な夜を過ごせるのっていいなあと思う。
見るのはもう三回目かな。この映画は邦画の中で、一番好きなんだと思う。東京のクリスマスはきっと、いろいろなドラマがあって、それぞれが世界一素敵で。こういう夜だから、と人はいろいろな事を話しだす。誰しも心に抱える秘密があるはずで、それは必ずしも他人を不幸にするものではない。一度で良いので、こんなに美しい夜にジャズと一緒にゆっくりと迎えてみたいものだなと思ったりする。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
邦画
- 感想投稿日 : 2011年2月27日
- 読了日 : 2011年2月27日
- 本棚登録日 : 2011年2月27日
みんなの感想をみる