Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2013年 3/7号 [雑誌]

  • 文藝春秋 (2013年2月21日発売)
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感想 : 7
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欧州に生きる。自分が高校サッカーに夢中だった頃、こんな時代が来るなんて想像もできなかった。同じ年の中村俊介が海外に移籍した時に、俺も海外でやりたい。そんな風に鼓舞された気持ちになった。中田英寿がローマで活躍し、語学を自由に操る姿にプロとしての強さを見た。それから10年。新しい世代が、海外で戦っている。しかも、最高のビッククラブで、レギュラーを取っている。香川はマンチェスターだし、長友はインテルだし。ルーニーからパスを受け取って、シュートを決めるなんて、感激の瞬間だ。もしかしたら、日本人バロンドールが出たりして。彼らに共通するものは、確かな技術と自信。そして、ある種の謙虚さだと思う。サッカーに対する楽しいという感覚をまったく隠さない笑顔に、過去の人達がプレッシャーに押しつぶされそうなほど期待を背負った姿とはかけ離れたものを感じる。日本企業も日本国内市場だけで食っていける時代は終わった。社内に海外に通じる人材や外国人がいるのは、もはや普通のことだ。海外に疎いおじさんたちは、なんとか今の状態で一抜けするのを首を長くして待っているのだから、ちょっとかわいそうになってくる。早く世界へ。そんな気持ちになってくるね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ライフスタイル
感想投稿日 : 2013年3月17日
読了日 : 2013年3月17日
本棚登録日 : 2013年3月17日

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