自分のイメージする、昭和時代や平成の初頭は、表題作の主人公のような不器用なのにキザな人が多いような印象がある。
電気工で稼ぎ、その仕事がきっかけで知り合った女性と仲を深める。読者が恥ずかしく思ってしまうくらいに、送られるプラトニックな純愛は、量こそ短いけれども、訴えかける強さのようなものに打ちのめされる。タイトルの「一輪」はまさに、この物語の美しさと儚さを兼ね備えている。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2014年10月17日
- 読了日 : 2014年8月27日
- 本棚登録日 : 2014年9月10日
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