猫のお寺の知恩さん (3) (ビッグコミックス)

  • 小学館 (2017年2月28日発売)
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本棚登録 : 243
感想 : 12
5

表紙から、いきなり、読み手のハートを盗りに来てるなぁ、オジロ先生
こんな可愛い猫ちゃんは反則っすよ
そんで、中のストーリーでも読み手をKOせんと、ガンガン攻撃してくるんだから、本当に容赦が無いこった
けど、手加減されたら手加減されたで、漫画読みとしちゃ不服な訳だ。しみじみ、てめぇが我儘だと思い知るな、イイ作品を読むと
ほんと、この『猫のお寺の知恩さん』は、グッとくる恋愛ドラマが展開している
身長差もいいけど、年齢差もいい、と感じる年齢になったのか、俺も
知恩さんと源の年齢差が、妙にリアルなんだよな。何も起こらない可能性もあるけど、ちょっとしたキッカケで大きく変化が生じる、そんな歳の差
そんなハッキリとしちゃいないんだけど、二人の矢印の先がお互いに向き合ってるのも、読み手としちゃ最高
ただ、やっぱ、知恩さんは年上って事が引け目になっているのか、大胆かつ素直になりきれないトコがあるな、と感じた、言葉や行動の端々に
そんな躊躇いも現実的で、オジロ先生が恋愛ドラマの名手ってコトが分かる
また、知恩さんと源の恋模様だけでなく、源の学生生活の風景にも青春が滲み出ている。きっと、KAITO先生の形作る「青春」が好きな人は、オジロ先生の作品もイケる口だと思う
夏と言えば、高校生にとっちゃ海。しかも、好きな人と行けるとなりゃ、男子高校生のテンションはブレーキなど知らんとばかりに加速、上昇、理性の壁も突破しにかかる
この『猫のお寺の知恩さん』にも、セクシーなコマが多い。オジロ先生のこだわりが、特に感じられるのはお尻だな。少し大きいが、キュッと引き締まっている知恩さんのヒップ、最高だ。その一方で、スク水もマニアックでオジロ先生の攻めに戦慄だ
買い物デートで、ちょっと距離が縮まった知恩さんと源。けど、その距離感が知恩さんには不安の様子。果たして、知恩さんは自分の心と向き合えって、ちゃんと答えを出せるんだろうか。逃げるも手だし、時には役立つが、逃げちゃならん問題があるのは確かだ
この台詞を引用に選んだのは、そこはかとなく、キュンときたので。帰る場所がある、それは幸せ。好きな人と一緒に帰る事が出来るのは、もっと幸福で胸が一杯になる

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: コミック(小学館)
感想投稿日 : 2017年6月20日
読了日 : 2017年5月10日
本棚登録日 : 2017年2月28日

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